疲れ目お悩み研究室

眼精疲労・ドライアイ・老眼など、目に関する悩みを解決していきます

涙が溢れて止まらない…えっ?これもドライアイの症状なの?

「涙がこぼれて止まらない…」「いつも目がグシュグシュで鬱陶しい…」こんな風に、涙が勝手に溢れてくる症状に困っている方はいませんか?

もしかしたら、ドライアイかもしれませんよ…?

涙は出ているのに、なぜドライアイになる?

涙は出ている…つまり、目はいつも濡れているのに、なんでドライアイなんでしょう?そう思うのが当然ですよね。

これには、涙の種類と作用の仕方が関係してくるんです。

涙の種類が影響する

涙には大きく分けると二種類に分かれます。

『基礎的分泌』と言われる、目の機能維持のために生理的に分泌されて眼球を潤している涙と、『反射性の分泌』と言われる、感情や刺激によって分泌される涙です。

涙は、角膜や結膜に必要な酸素や栄養分を運び、汚れや老廃物を洗い流し、外界に晒されている角膜や結膜を保護するために働いています。

通常ならば、基礎的分泌の涙は瞬きと同時に涙腺から分泌されて眼球の表面を通り、瞼のすぼみにある涙小管に入り、涙嚢に一旦蓄積されたのち、鼻涙管を通って鼻の奥に排出されます。

なんだか、自動車のウインドウォッシャーとワイパーの動きにも似ていますね。

通常は、瞬きの度にこのサイクルを繰り返しているのですが、何らかの原因により、このサイクルが上手く言っていない場合があります。

まばたきで瞼がしっかり閉じられていない

瞬きがしっかり閉じられていないと、涙小管に古い涙が押しやられず溜まりがちになります。

潤っていれば良いんじゃないか?とも思えますが、考えても見て下さい…目に酸素や栄養を運び終わったあとの涙液ですよ…?

後は、目の汚れや老廃物を持って涙小管に排出されるべき存在なので、そのまま居座るのは問題です。

それと、瞬きがしっかり閉じられていない事での問題はもう一つ有ります。

涙には、涙液の蒸発を防ぎ、こぼれ落ちないようにするための油層と言われる油分の層が有ります。

この油は、マイボーム腺というところから出るマイバムと言われる脂で、涙液と同じく瞬きによってマイボーム腺から分泌されて、表面に膜を張ります。

なので、瞬きがしっかり閉じられないと分泌や膜が不完全となり、本体の機能を果たすことが出来ません。

油の膜がきっちり張られないと、涙液は蒸発しやすくなり(きちんと油膜がある状態と比較すると4~10倍の速度で蒸発しやすくなります)、結果的に目の表面は乾きやすい状態になります。

乾いた状態になると、目の表面にゴミや汚れが残ってしまい、傷がつきやすい状態になっています。

そうなると、シパシパ、ショボショボ、ゴロゴロと不快感を伴い、その刺激から反射性の涙が分泌されるようになります。

まばたき不全により、涙液だけがどんどん出てくるのです。油の層も不完全のままなので、どんどん蒸発し、さらに乾きやすい状態になります。

さらに反射による涙液は分泌され、そうなると、分泌と排出のバランスが取れなくなり、また、涙をこぼれにくくする油の層もしっかり出来ないのでこぼれ始めます。

これが、涙がどんどん出てくるウエットタイプのドライアイの仕組みです。

涙の出口が詰まる

他に、涙がしっかり入れ替わらない原因としては、鼻涙管閉塞等の疾患も考えられます。

涙を排出する出口が詰まってしまい、涙が入れ替わらない病気です。

こうなると、汚れや最近を含んだ古い涙がいつまでも目の表面に乗っている事になるので、そこからさらなるトラブルを招くリスクが高まります。

この鼻涙管閉塞は、特にアレルギー性結膜炎や、粘膜機能の低下した高齢者のドライアイ等により、粘膜が炎症を起こすことで詰まりを引き起こすと考えられています。

中には、シェーグレン症候群という難病が原因である場合もあるようなので、検査が必要です。

ウエットタイプのドライアイを検査するには

眼科の診察を受ける必要が有ります。

眼科では、涙の量を測るシルマー検査や、循環の具合を調べるクリアランス検査などで涙液の分泌検査をし、また、ドライアイによって眼の表面に傷がついていないかチェックするために染色検査を行ったり、知覚検査や、顕微鏡などの機器による検査なども行われます。

基本的には、通常のドライアイと同じような治療がされていきますが、原因により対処方法が変わってくるので、とにかく先ずは眼科医の診察を受けましょう!

ウエットタイプのドライアイ対策

マイボーム腺の分泌が少ないからと言って、分泌を促すために眼を温めたりするのが思いつくかもしれませんが、炎症により鼻涙管閉塞を起こしている場合などは逆効果になる恐れもあります。

症状が出てからの対策は素人考えでは危険なので、正直なところ医師に頼るしかありません。

特に、加齢によって分泌機能は低下していきますので、年配の方にはこのウエットタイプのドライアイが多いようです。自分の身体の機能を過信せず、きちんとケアを行っていくことが必要になります。

日頃から、目の機能維持に必要な栄養素を摂り、眼をできるだけ健康な状態にすることが大切ですね。

目の機能維持に必要な栄養について詳しくはこちら→【眼精疲労は食べて改善!】目の機能維持に必要な栄養素とは?

☑まとめ

ドライアイという名前から、まさか涙が止まらないのはドライアイが原因だとはなかなか考えにくいですよね。

悲しくもないのに「涙が止まらない」「涙があふれる」といった症状が出たら、精神や他の病気も考えつつ、このドライアイが原因である可能性も視野に入れておきましょう。

表面的な症状だけではなく、原因を分析することによって対処法がガラリと変わってしまうので、自己判断はしないほうが賢明です。

眼科医の診察を受けることが、ドライアイ改善の何よりの近道になると思います。

一人で悩まず、先ずはお近くの眼科を訪ねてみましょう!

涙について詳しく解説した記事はこちら→【涙の正体って?】目にとって重要な涙の役割やメカニズムを解説