疲れ目お悩み研究室

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【大量の目ヤニと目の充血】それはアデノウイルスによる“はやり目”かも

ある朝目が覚めたら、目が開かない!原因は、目が開かないほどに大量に出た目やにでした…

慌てないようにゆっくり目やにを剥がし、恐る恐る洗面所で鏡を覗き込んでみると目はドン引きするほどに真っ赤!まるで赤目のウサギさんのようです。

とにかく、まずは病院に行こうと会社に連絡を入れ、外に出てみると陽の光の眩しいこと。

何とかたどり着いた眼科で、医師が下した診察結果は“はやり目”でした。

はやり目(流行性角結膜炎)とは?

はやり目とは、流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)の事で、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされる感染症です。

学校保健法では第三種の学校感染症に指定されており、感染してしまった場合は出席停止となります。

いくら流行に敏感な私でも、こんな流行はいらない(>_<)

はやり目の症状

はやり目には、いくつかの症状があります。下のような症状が出たらはやり目を疑ってみて下さい。

・大量の目やに
・涙が出る
・瞼の腫れ
・瞼の裏のブツブツ
・白目の充血
・眩しさ
・目のゴロゴロ感
・目のショボショボ感
・目の異物感

中でも代表的なのは、白目の部分が真っ赤になる充血と、時に目が開かなくなるほどの大量の目ヤニです。

この目ヤニは、乾燥すると角膜(黒目の部分)を傷つける事があります。傷が入ってしまうと光を眩しく感じたり、目にゴロゴロする感じなどの異物感を生じることがあります。

まぶたが開かない程に目やにが出て固まってしまったら、慌てずにお湯で濡らした清潔なおしぼりなどで眼を温め、目ヤニを柔らかくしてから剥がすようにしてください。

また、瞼の裏(結膜)にブツブツができている場合は、急性濾胞性結膜炎(きゅうせいろほうせいけつまくえん)を伴っている場合があります。

このブツブツはリンパ組織の塊で、濾胞(ろほう)と呼ばれ、急性角結膜炎とは若干型の違うウイルスによって引き起こされます。

はやり目の原因“アデノウイルス”について

アデノウイルスは50種類以上と、非常に多くの型があります。そのため、免疫がつきにくく、短期間の内に何度も違う型のウイルスにやられてしまうこともあります。

型によって、引き起こす症状には違いがあるのですが、はやり目は主に8,19,37,53,54,56のD種によって引き起こされるようです。

アデノウイルスが引き起こす、はやり目以外の症状

アデノウイルスは、はやり目の他にも様々な疾患を引き起こします。

咽頭結膜熱(プール熱)

プール熱と呼ばれるように、プールで感染することが多いため、やはり夏に多い病気です。しかし、咽頭結膜熱は一年中あるので注意が必要です。

はやり目と同じく、目に充血や目ヤニなどの症状がでるほか、38℃以上の高熱を伴い咽の腫れや痛みが出るなど、インフルエンザにも似た症状が出るため、夏のインフルエンザとも呼ばれています。

扁桃腺炎

アデノウイルスによる最も代表的な症状が扁桃腺炎です。高熱とともに、喉の奥が赤く腫れ、扁桃腺に白い膿のようなものが出たりします。

扁桃腺は上気道に位置するため、上気道炎とも呼ばれます。アデノウイルスの『アデノ』とは扁桃腺やリンパ節の事で、扁桃腺やリンパ節において増殖する性質があります。なので、扁桃腺炎は多いわけですね。

出血性膀胱炎

排尿時に痛みが出たり、血尿が出たりします。およそ2~3日で症状は和らぎ、10日程で血尿も治まります。症状が長期に渡り続く場合は、他の病気を疑った方が良いでしょう。

胃腸炎

腹痛、下痢、嘔吐などの症状があり、時には発熱も伴います。アデノウイルスによる胃腸炎は乳幼児期に多くみられます。

似たような症状を引き起こすウイルスにロタウイルスというものがありますが、このロタウイルスに感染した時のように白色の便を伴う場合もあるようです。

ロタウイルス感染時に比べると症状は軽いようですが、こまめに水分を摂り、脱水症には注意しましょう。

その他のアデノウイルスによる疾患

アデノウイルスは感染した型によっては、肺炎や脳炎といった重篤な疾患をもたらす事があります。

場合によっては深刻な事態にもなりえますので、決して軽く見ないようにしてくださいね。

家族が一人感染すると家庭内は全員餌食に!アデノウイルスの脅威の感染力

アデノウイルスは人から人へと感染します。感染力はとても強く、身近な人が感染すると、家庭内や学校内、職場内などにおいて次々と集団感染を引き起こすことがあります。

過去には、大学病院の眼科病棟で集団感染が発生した事例があり、その際には約一ヶ月にも渡って病棟閉鎖になったそうです。

それだけ強い感染力を持っているアデノウイルスですので、感染が発覚したら勿論登校禁止!出勤禁止!です

学校や老人ホーム等の集団生活の場では、特に注意が必要です。

学校においては、“学校保健法”というもので第三種の指定されており、アデノウイルス感染が発覚したら医師が『感染の恐れが無い』と判断するまで、有無を言わせず登校禁止となります。

ちなみに、この学校保健法の第三種は他にコレラ・赤痢・チフスなどがあり、それらと同列に扱われているアデノウイルスは、決して甘く見てはいけないことがわかりますね…

はやり目の治療方法

はやり目の原因はウイルスですので、現在有効な治療法や薬はありません。

自己免疫機能を高めるために、しっかりと栄養をつけて身体を休めるしかありません。

医師からは主に抗菌点眼薬が処方されると思いますが、これは抵抗力が落ちていることでの他の細菌による感染症を防ぐためです。

また、角膜に傷がついてしまっていたり、白濁が見られる場合や、炎症が酷い場合においてはステロイド点眼薬を用いることになります。

はやり目の対処方法

はやり目は、1~2週間の潜伏期間をおいて発病し、治るまでには、発病から1~2週間を要します。症状が重いと一ヶ月位長引くケースもあるようです。先にも述べたとおり、この間の外出はもちろん禁止です。

家庭内では、家族への感染を防ぐことが大切です。対処法としては

・タオルは毎回新しいものを使う
・眼をこすらない
・手をこまめに洗う
・お風呂には一番最後に入る
・手の触れる箇所のアルコール消毒

などです。

手洗いの際等にタオルを毎回替えるのも大変だと思いますので、できるだけ使い捨ての紙のお手拭きやティッシュを使うようにすると良いでしょう。

ちなみに、アルコールは有効ですが、ウイルスが不活性化するまでには80%の濃度のエタノールで約2分ほどかかる程にしぶといので、油断せず注意が必要です。

☑まとめ

大量の目ヤニや目の充血、プールに行った後に高熱が出るなどの症状が見られたら、このアデノウイルスによる感染症を疑ったほうが良いでしょう。

できるだけ人との接触は避け、早急に病院での検査を行い対処するようにしましょう。決して甘く見て出勤や登校して、無駄に感染を拡げることのないようにして下さいね。