疲れ目お悩み研究室

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【目の中に虫や糸くずが見えたら】飛蚊症の症状・原因・対策を解説

飛蚊症とは

飛蚊症(ひぶんしょう)とは、読んで字のごとく視界に蚊やゴミのようなものが常に飛んでいるように見える症状のことです

気にしだすと止まらなくなる『飛蚊症』、はたして気にしないでいれば良いのでしょうか?

この飛蚊症の症状や原因、対処法について解説していきたいと思います。

飛蚊症の症状

飛蚊症で見られる、この『蚊』のような物は、視点を動かしても常に同じ位置に定位していて、まるで追いかけてくるようにも見えて不快に感じると思います。

壁や空を見た時などには、よりはっきりと確認でき、色は黒っぽかったり白っぽかったりと場合によって違います。また、この目の中に見える物の形状は『蚊みたいなもの』以外にも、『糸くず』だったり、『黒い点』だったり、はたまた『微生物』のようだったりと様々です。

飛蚊症の症状の特徴

■形状

蚊、ゴミ、糸くず、雲、微生物、細胞のようなもの、輪ゴム、にじみ、視野が欠けるなど

■色

黒、白、半透明など

■大きさ

大小様々です

このように、見え方に様々な色・形・大きさがある飛蚊症。「目の中に変なものが見える!これは何かの病気?」と不安になる方も多いようですね。
では、飛蚊症は何かのヤバイ病気だったり、実際に微生物が目の中にいたりするのでしょうか?

次の項目では、飛蚊症の原因について詳しく解説していきます。

飛蚊症の原因

飛蚊症の原因には、生理的なもの病的なものがあります。

原因が生理的なものの場合は問題ありませんが、病的なものだった場合には、注意が必要です。

生理的な原因による飛蚊症

硝子体の濁り

眼球の中心は、硝子体(しょうしたい)といわれるゲル状の組織で満たされています。

この硝子体が、年齢とともに衰えて内部にシワや濁りを生じることがあり、その濁った部分の影が網膜に投影されて、飛蚊症の症状が現れることがあります。

後部硝子体剥離

これも加齢による生理現象が大半なのですが、硝子体が網膜から剥がれてくることがあります。60代前半頃から症状が出始めることが多いようですが、強度の近視の場合などは、もっと早くから後部硝子体剥離は始まる傾向にあるようです。ボクサーのように、殴られるなどの外部からの衝撃によって剥がれてしまうこともあります。

硝子体剥離によって剥がれた繊維が硝子体の中をふわふわと漂ったり、剥がれた硝子体の歪によるシワが映り込んだりして、飛蚊症の症状が現れることがあります。

多くの場合は老化現象なので仕方がない事なのですが、この後部硝子体剥離が引き金となって深刻な病気へと発展することがあり、経過観察など注意は必要です。

病的な原因による飛蚊症

網膜裂孔

網膜は、カメラで言うところのフィルムに当たる部分です。角膜から取り込んだ光は、この網膜に像を結び脳に伝達されます。とても重要な役割を担っています。

網膜裂孔は、この網膜が破れ、裂け目ができてしまう症状です。後部硝子体剥離の約2割近くにこの症状へと発展する恐れがあります。

後部硝子体剥離は網膜から硝子体が剥がれてきてしまう症状なのですが、硝子体と網膜は癒着している箇所が存在します。

すると、この癒着した部分に硝子体の重みによる負荷が集中してしまうので、そこから網膜が裂けてしまうというメカニズムです。

網膜剥離

網膜裂孔が引き金となり、そのまま重みで網膜が剥がれてきてしまう病気です。飛蚊症の症状は、網膜剥離の前兆として起こっている場合があります。特に、カーテンのように視野が欠けたり狭くなったり、視力が低下しているような場合は危険です。

網膜はく離は失明につながる病気ですので、早期発見のためにも飛蚊症の症状が現れたら用心しておいたほうが賢明です。

早期の網膜裂孔などであれば、裂け目をレーザー照射で補修する手術や、網膜が剥がれている場合は硝子体手術やバックリング法などの手術を受ける必要があります。

硝子体出血

後部硝子体剥離が引き金となる疾患の一つです。硝子体が剥がれる際に、網膜の血管を引っ張って破ってしまい、硝子体内に出血してしまう事があります。

その出血した部分が濁りや影となって飛蚊症の症状を引き起こすことがあります。

ぶどう膜炎

『虹彩、毛様体、脈絡膜』の3つを合わせてぶどう膜と言います。ぶどう膜炎は、目の内部に炎症を起こす病気の総称です。

ぶどう膜炎の中には、硝子体の濁りを生じるものもあり、それが飛蚊症の症状として現れることがあります。ぶどう膜炎は細菌の感染により失明につながるものもあるので、注意が必要です。

糖尿病網膜症

網膜では、糖尿病によって血糖値が高まり血流の悪くなった血管を補うために、新しい血管(新生血管)が作られ始めます。この新生血管が破れ、硝子体出血を引き起こすことがあり、その出血の影が飛蚊症の症状を引き起こします。

硝子体出血も糖尿病網膜症のかなり進行した『増殖網膜症』の段階にありますが、更に進行すると網膜剥離を引き起こすこともあり、失明につながる恐れがあります。

厚生労働省の調べによると、糖尿病網膜症は失明原因の第二位にランキングされている非常に危険な病気です。

飛蚊症の対処法・治療法

加齢など生理的なものに対しては、特に処置は行われません。生理現象なのである程度は我慢するしかありません。

しかし、次のようなケースに当てはまる場合は要注意です。

・浮遊するゴミや点が増える
・浮遊するゴミや点が大きくなる
・急に視力が低下した
・視野が欠ける

このような場合は、病的原因による飛蚊症の疑いが大きくなります。

生理的なものか、病的なものかは判断は難しいので、飛蚊症が現れ始めたらまずは眼科の検診を受け、きちんと原因を検査する必要があります。

硝子体出血や、網膜裂孔、網膜剥離などは手術法が確立されています。医師の判断により適切な処置を受けないと、これらの病気は失明につながる危険性があるので、決して軽視しないようにしてください。

飛蚊症を予防するには?~原因の原因を知り対策する~

これだけ多くの原因のある飛蚊症ですが、原因の原因をきちんと理解することでリスクを減らすことは出来ます。

その原因の原因とは、『活性酸素』です。

この活性酸素は、食生活の乱れや、飲酒・喫煙、ストレス、紫外線、ブルーライトなどによって発生します。活性酸素は網膜の細胞を攻撃し、老化を早めてしまう原因となります。

この活性酸素を除去するには、そもそも発生させないようにしたり、発生させても抗う力としての抗酸化作用のある栄養を摂ることです。

目を老化させてしまう活性酸素…対策は?

外出時はサングラスを使う

紫外線によって眼球内に活性酸素が発生します。目に有害な紫外線は極力取り込まないようにしましょう。

外国人がサングラスを常用しているのは、ファッション文化的なものだけではなく、特に青い瞳など角膜の色素が薄い人は、紫外線による網膜へのダメージが大きくなるからです

パソコンやスマホなどを使った視作業時はブルーライトカットメガネを使う

これも、網膜への負担軽減のためです。パソコンやスマホなどのVDT機器は、近年LEDがバックライトに使われているものが多く、LEDは波長の短いブルーライトを大量に含んでいます。

このブルーライトによるダメージを抑えるために最もお手軽な方法が『ブルーライトカット眼鏡』です。

ブルーライトについて詳しく解説した記事はこちらを御覧ください→ブルーライトの影響は全身に…VDT機器使用による影響や対処法を解説

食生活の改善

活性酸素によるダメージを回復したり、活性酸素を除去するための栄養素が足りない食生活も大きな原因です。そんな食生活は、目だけでなく、身体のあちこちに歪みを生じます。

抗酸化作用の高い栄養素を意識して摂ることがとても大切です。

特に、目において抗酸化作用の期待される栄養素はビタミンCとE、また、色素としては、βカロテンルテインゼアキサンチンアスタキサンチンなどが効果的とされています。

中でも、ルテインは網膜の黄斑部に存在するので、特に意識して積極的に摂取したい成分です。

■抗酸化作用の高い成分が含まれる食品

ビタミンC:パプリカ、パセリ、レモンなど
ビタミンE:あんきも、すじこ、アーモンドなど
βカロテン:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など
ルテイン:ケール、ほうれん草、ブロッコリーなど
ゼアキサンチン:クコの実、とうもろこし、卵など
アスタキサンチン:サケ、いくら、桜えびなど

これらの成分を全て、継続的に毎日食事から摂取するのは現実的には難しいと思いますので、サプリメントを活用して不足を補うようにするといいと思います。

ストレスフリーな生活 ~穏やかな心の持ち方をこころがける~

精神的なストレスも活性酸素を発生させます。ストレスを受けると、これに抗おうとするホルモンが分泌されるのですが、このホルモンの生成過程において活性酸素が発生します。

ストレスを受けるような職場環境は多いですが、それをストレスに感じないための穏やかな心の持ち方は、幸せに生きる上でもとても大切なものだと思います。

☑まとめ

飛蚊症は、加齢により誰にでも訪れる症状です。しかし、その中には他の病気に起因して飛蚊症の症状を引き起こしている場合もあります。

その病気によっては失明につながることもありますので、症状が気になりだしたらまずは眼科医の診察を受け、原因究明と適切な処置をしてもらうことをおすすめします。

また、老化現象は普段からの生活習慣の積み重ねで大きく差が出てきますので、日頃から食生活などは気をつけるようにし、足りない栄養はサプリなどで補い、不足が起こらないように心がけていきましょう。