疲れ目お悩み研究室

眼精疲労・ドライアイ・老眼など、目に関する悩みを解決していきます

【目の疲れは冷やすor温める?】眼精疲労の回復にはどっちがいい?

「目が疲れた…」「目が痛い」「目が充血する…」眼精疲労やドライアイで辛い症状が出た時、薬に頼る前にまず自分で対処する方法として真っ先に考えつくのは、おそらく『目を冷やす』『目を温める』ことですよね。

ただ、冷やすべきか温めるべきかきちんと判断出来ないと、場合によっては回復どころか逆効果になってしまい、更なる症状の悪化を招くことに…

この記事では、目を冷やすことと温めることの利点と欠点、また、どのように使い分けていくかを解説していきたいと思います。

目を冷やす

患部を冷やして症状の改善を図る方法を『冷罨法(れいあんぽう)』と言います。

目に痛みが出ている時は、炎症を起こして熱が出ている場合があります。熱により膨張した血管は周囲の神経を圧迫するので痛みが出ます。そのような場合は、まず冷やすことで血管の収縮を図って痛みを緩和させ、炎症を鎮める方がいいでしょう。

目を冷やす上での注意点ですが「決して冷やしすぎないこと!」です。

アイスノンや、食品についてくる保冷剤を使って冷やすのはお手軽な方法ですが、保冷剤は、その種類によっては氷点下の温度になる物もあります。

こういったものを長時間直接当てていると、組織が損傷する恐れがありますので、使用の際には、タオルやハンカチを巻くなどして適切な温度に調節し、あまり長時間は行わないように気をつけましょう。

目を冷やすには?おすすめの方法3選!

氷嚢

氷は、言わずもがな水が凍ったものです。なので、必要以上に温度が下がりすぎることもなく身体の熱を奪ってくれます。

氷嚢(ひょうのう)の作り方ですが、丈夫なポリ袋に氷を入れ、水を少量入れて結ぶだけなので簡単です。破れて水が漏れてしまう事が心配でしたら、専用の氷のう袋も市販されています。

冷たすぎると感じるときは、タオルなどで調節しましょう。

保冷剤

よくデザートや生鮮食品を買うとついてくる保冷剤。とっておくと、何かと便利に使えますよね。

ただ、保冷剤は基本的に食品を冷やす目的のものです。本来、生体に使用するためのものではありません。

目に当てる場合は、冷えすぎるおそれがあるので、必ずハンカチやおしぼりなどで包み、温度を調節するようにしてくださいね。

缶ジュース

目を冷やす時って、とにかく緊急に一時的にでも痛みを和らげたい時ですよね。そんな時、もっともお手軽な方法があります。

今や日本全国どこにでもあって、しかも24時間営業…自動販売機で簡単に手に入る缶ジュースは便利です(笑)

容器に使われているアルミは熱の伝導効率もよく、また氷点下になるような事もないため、ひんやり気持ちよく安心して使えます。

難点は、飲む時に中身がぬるくなってしまうことでしょうか…

目を温める

患部を温めて症状の改善を図る方法を『温罨法(おんあんぽう)』と言います。
炎症を一時的に鎮めるための冷罨法と違い、温罨法にはヒトが本来持つ自然治癒力を高める効果があります。

血流の改善

眼精疲労は、毛様体筋や外眼筋などの、目のピント調節に携わる筋肉の疲労が主たる原因です。

眼精疲労を起こしているとき、毛様体筋や外眼筋は疲労やダメージの原因となる活性酸素を溜め込んでいる状態です。

この活性酸素を取り除くには、そのために栄養分が必要になってくるのですが、その栄養分を運んでいるのは血液です。

目を温める事は、目の周りの滞った血流を改善し、栄養や酸素を目に運ぶ効率を良くします。

マイボーム腺の目詰まりを解消!涙液の機能の正常化を図る


目を温めることでの効果は他にもあります。マイボーム腺の詰まりを改善することです。

私達の目を保護しているは、ムチン層、涙液層、油層からなる三層構造になっています。

このうち、涙液層の蒸発を防いだりこぼれ落ちないように、一番外側を覆っているのが油層なんですが、この膜となる脂分を出しているのが瞼の裏側にあるマイボーム腺です。※詳しくはこちらの記事で解説しています→【涙の正体って?】目にとって重要な涙の役割やメカニズムを解説

このマイボーム腺ですが、脂が固まって目詰まりを起こしてしまうことがあります。この場合、固まって詰まっているのは脂ですので、温めることにより脂分が溶け出すので、マイボーム腺の目詰まりを解消できるようになります。

マイボーム腺の分泌が悪いと、涙液が蒸発しやすくなるので、ドライアイの大きな原因となり、また、詰まった脂は霰粒腫(さんりゅうしゅ)や、炎症を起こした麦粒腫(ばくりゅうしゅ)となる事があります。ちなみに、霰粒腫も麦粒腫もあまり聞き慣れない病名かと思いますが、ものもらい(めばちこ)のことです。※詳しく知りたい方はこちら→【不快な瞼の腫れ】ものもらい(めばちこ)の原因・症状・対処法を解説

目を温めるには?おすすめの方法5選!

ホットタオル

蒸しタオルは、温度だけでなく、濡れたおしぼりによる保湿効果もあり、ドライアイや眼精疲労対策に超定番の方法ですね

ホットタオルの作り方はカンタン!おしぼりを水に濡らし、軽く絞って600wのレンジで40~60秒!

たったこれだけで、簡単に家にあるもので対処できてしまうのがいいですね。

ただ、案外早く冷めてしまうので、頻繁に温め直さないとならないというのが難点です。

レンジでチンして繰り返し使えるタイプ

画像出典元:桐灰化学HPより

レンジでチンして繰り返し使えるタイプのホットアイマスクもあります。

蒸しタオルより暖かさも長持ちするので、いちいちおしぼりを濡らして温めるのが面倒な方にはおすすめです。

使い捨てホットアイマスク

画像出典元:花王HPより

めぐりズムの蒸気でホットアイマスクが人気で定番の商品ですよね。

レンジが使えない外出先や、オフィスの休憩時間で使える手軽さがいいです。

ただ、頻繁に使うにはちょっとお高いのが難点でしょうか…

USB発熱式ホットアイマスク

パソコンなどのUSBから電源をとって発熱するタイプのアイマスクも発売されています。

レンジでいちいち加熱する手間なく、電力が供給されている間は発熱し続けるため、とにかく手間の掛からない一品です。

パソコン以外でも、スマホの充電器やモバイルバッテリーでも使えるため、自宅以外でも手軽に使用できます。

ただし、発熱し続けるということは、長時間使いすぎると低温やけどを起こすリスクがあります。

温度調節と、タイマー機能の付いている物を選び、あまり高温にせず“ほんのり温かい”程度の温度に設定し、就寝時は必ずタイマーを使うようにしましょう。

※実際に買って試してみました→【眼精疲労対策に】USBホットアイマスクが超快適でした!

シャワーを当てる

シャワーを目に当てる場合は42℃位のちょっと熱めのお湯が効果的です。目の周りの筋肉や神経がほぐれてくるのを感じることが出来ると思います。とても気持ちがいいですよ。あっ!もちろん目は閉じてくださいね^^;

シャワーではなく湯船に浸かる場合には、半身浴がおすすめです。38℃~40℃位の少しぬるめのお湯に、30分位かけてゆっくりと浸かることで、副交感神経の作用が高まり、副交感神経によって支配されている涙を出す機能も高まります。

その際、先ほどのホットタオルを目の上に乗せていると効果倍増です!

目の疲れは「冷やすor温める」いったいどう使い分ける?

疲れた目は冷やした方がいい?それとも温めたほうがいい?どんな症状の時、どのように使い分けをすれば良いのでしょうか?

・冷やしたほうがいい場合

・炎症をおこしている
・充血している
・とりあえず痛みを抑えたい
・麦粒腫

・温めたほうがいい場合

・ドライアイ
・眼精疲労
・霰粒腫

これらが冷やすか温めるかを決める目安になりますが、正しい判断をするのは実はけっこう難しいケースがあります。それは、原因が複雑に絡み合って、その症状を引き起こしている場合があるからです。

「冷やす」も「温める」も、判断を謝ると治すどころか逆効果にもなりかねません。

炎症の場合はまず冷やすのが基本ですが、たとえば虚血性視神経症などの病気の場合は、視神経に栄養を運ぶ血管に循環不良が起きている状態なので、冷やしてしまうと更に血管を収縮させ、症状が悪化してしまうこともあります。

自分では判断に困るような場合は、面倒でも眼科を受診して、医師の判断を仰ぐようにしてください。

☑まとめ

眼を温めるか、冷やすか、、どちらにするかは、正直なところ自分で判断するのはなかなか難しいです。

薬に頼らず自分で手軽に出来てしまうアイケア方法なので、ついつい軽視してしまいがちかとは思いますが、注意が必要です。

やはり、基本はまず眼科医の診察を受けることですね。その上で、温めるか冷やすかの指示を受けるようにしていただけると安心です。