疲れ目お悩み研究室

眼精疲労・ドライアイ・老眼など、目に関する悩みを解決していきます

【目の疲れは冷やす?温める?】疲れ目解消にはどっちがいいの?

「目が疲れた…」「目が痛い」「目が充血する…」眼精疲労やドライアイで辛い症状が出た時、薬に頼る前にまず自分で対処する方法として真っ先に考えつくのは、おそらく『目を冷やす』『目を温める』ことですよね。

ただ、冷やすべきか温めるべきかきちんと判断出来ないと、場合によっては回復どころか逆効果になってしまい、更なる症状の悪化を招くことに…

この記事では、目を冷やすことと温めることのメリットとデメリット、また、どのように使い分けていくかを解説していきたいと思います。

ファンケルのえんきん

目を冷やすことでの効果

患部を冷やして症状の改善を図る方法を『冷罨法(れいあんぽう)』と言います。

目に痛みが出ている時は、炎症を起こして熱が出ている場合があります。熱により膨張した血管は周囲の神経を圧迫するので痛みが出ます。そのような場合は、まず冷やすことで血管の収縮を図って痛みを緩和させ、炎症を鎮める方がいいでしょう。

目を冷やす上で、気をつけなければならない点があります。それは、「決して冷やしすぎないこと!」です。

アイスノンや、食品についてくる保冷剤を使って冷やすのはお手軽な方法ですが、保冷剤は、その種類によっては氷点下の温度になる物もあります。

こういったものを長時間直接当てていると、組織が損傷する恐れがありますので要注意です!

    • 冷罨法を行う際には、タオルやハンカチなどで適切な温度に調節し、あまり長時間は行わないように気をつけましょう。

目を冷やすには?おすすめの方法4選!

クールアイマスク

画像参照元:ケンユーHPより

目を冷やすためのアイマスクが発売されています。中には、温冷共用の物も。
画像のケンユーのアイリフレDXは温冷共用で、冷やす場合にはフリーザーで30分です。

値段もお手頃で、このアイリフレだと600円位です。

氷嚢(ひょうのう)

氷は、言わずもがな水が凍ったものですので、必要以上に温度が下がりすぎることもなく身体の熱を奪ってくれます。とはいえ、直接肌にあてるのはさすがにちょっと冷たすぎますので、氷嚢(ひょうのう)をつかうと良いでしょう。

氷嚢の作り方はカンタンです。丈夫なポリ袋に氷を入れ、水を少量入れて結ぶだけ!破れて水が漏れてしまう事が心配でしたら、専用の氷のう袋も市販されています。

冷たすぎると感じるときは、タオルを間に挟むなどして調節しましょう。

保冷剤やアイスノン

よくデザートや生鮮食品を買うとついてくる保冷剤。とっておくと、何かと便利に使えますよね。目に当てるのにちょうどいいサイズで、非常にお手軽です。

ただし、保冷剤は基本的に食品を冷やす目的のものです。本来、生体に使用するためのものではないので、目に直接当てると冷えすぎるおそれがあるので、必ずハンカチやおしぼりなどで包み、温度を調節するようにしてくださいね。

缶ジュース

目を冷やす時って、とにかく緊急に一時的にでも痛みを和らげたい時ですよね。そんな時、管理人が一番良く使うもっともお手軽な方法がコレです(笑)

今や日本全国どこにでもあって、しかも24時間営業…自動販売機で簡単に手に入る缶ジュース!容器に使われているアルミは熱の伝導効率もよく、また氷点下になるような事もないため、ひんやり気持ちよく安心して使えます。

難点は、飲む時に中身がぬるくなってしまうことでしょうか…

    • 目を冷やすためのお手軽な方法を3つご紹介しました。では、逆に温めるにはどんな方法があるのでしょうか?

目を温めることでの効果

患部を温めて症状の改善を図る方法を『温罨法(おんあんぽう)』と言います。
炎症を一時的に鎮めるための冷罨法と違い、温罨法にはヒトが本来持つ自然治癒力を高める効果があります。

血液の流れを良くする

眼精疲労は、目のピント調節のために働いている筋肉である、毛様体筋や外眼筋などの疲労が主な原因になります。つまり、目の筋肉が、まるで肩コリのように凝ってしまっている状態です。

この目のコリの原因になるのが、活性酸素です。

活性酸素は、通常は体内に侵入した病原菌などを排除するために働いてくれているものなのですが、増えすぎると体内を攻撃しはじめ、細胞を破壊し酸化(錆び)させ、身体の老化を進行させてしまうんです…

活性酸素は、目を酷使したり、タバコの煙や太陽の紫外線、パソコンやスマホの画面から出るブルーライトなど、様々なものから受けるストレスによって発生します。

この活性酸素による身体の酸化に抗うためには、抗酸化作用のある成分が必要になってきます。そして、その栄養や酸素を運んでいるのは血液です。血流が悪いと、せっかくの栄養も上手く細胞に届いてくれません…なので、血液の流れを良くすることがとても大切になるんですね。

目を温める事は、目の周りの滞った血流を改善し、栄養や酸素を目に運ぶ効率を良くします。

    • ちなみに、冷やすことと温めることを交互に行うと、血管が収縮と膨張を繰り返すため、血液の流れを更に高める効果があります。

マイボーム腺の目詰まりを解消!涙液の機能の正常化を図る


目を温めることでの効果は他にもあります。マイボーム腺の詰まりを改善することです。

私達の目を保護しているは、ムチン層、涙液層、油層からなる三層構造になっています。

このうち、涙液層の蒸発を防いだりこぼれ落ちないように、一番外側を覆っているのが油層なんですが、この膜となる脂分を出しているのが瞼の裏側にあるマイボーム腺です。※詳しくはこちらの記事で解説しています→【涙の正体って?】目にとって重要な涙の役割やメカニズムを解説

このマイボーム腺ですが、脂が固まって目詰まりを起こしてしまうことがあります。この場合、固まって詰まっているのは脂ですので、温めることにより脂分が溶け出すので、マイボーム腺の目詰まりを解消できるようになります。

マイボーム腺液の分泌が悪いと、涙液が蒸発しやすくなってしまうので、ドライアイの大きな原因になってしまいます。

また、詰まった脂は霰粒腫(さんりゅうしゅ)の原因になり、さらに、炎症を起こすことによって麦粒腫(ばくりゅうしゅ)となる事があります。

目を温めるには?おすすめの方法5選!

ホットタオル(蒸しタオル)

蒸しタオルは、温度だけでなく、濡れたおしぼりによる保湿効果もあり、ドライアイや眼精疲労対策には超定番の方法ですね

この、ホットタオルの作り方は超カンタンです!

ホットタオル(蒸しタオル)の作り方

1.おしぼりを水に濡らす

2.軽く絞る

3.600wのレンジで40~60秒温める

たったこれだけです!家にあるものでお手軽に対処ができてしまうのがいいですね。レンジの加熱時間は、適度な温度になるように調節してください。※やけどに注意してくださいね

ただ、案外早く冷めてしまうので、頻繁に温め直さないとならないというのが難点です。

レンジでチンして繰り返し使えるアイマスク

画像出典元:桐灰化学HPより

レンジでチンして繰り返し使えるタイプのホットアイマスクもあります。

蒸しタオルより暖かさも長持ちするので、いちいちおしぼりを濡らして温めるのが面倒な方にはおすすめです。

使い捨てホットアイマスク

画像出典元:花王HPより

めぐりズムの蒸気でホットアイマスクが人気で定番の商品ですよね。レンジが使えない外出先や、オフィスの休憩時間で使える手軽さがいいです。

ただ、頻繁に使うにはちょっとお高いのが難点でしょうか…

USB発熱式ホットアイマスク

パソコンなどのUSBから電源をとって発熱するタイプのアイマスクも発売されています。管理人が愛用しているのがコレです!

レンジでいちいち加熱する手間なく、電力が供給されている間は発熱し続けるため、とにかく手間の掛からない一品です。パソコン以外でも、スマホの充電器やモバイルバッテリーでも使えるため、自宅以外でも手軽に使用できるのがメリットですね♪

ただし、発熱し続けるということは、長時間使いすぎると低温やけどを起こすリスクがあります。温度調節と、タイマー機能の付いている物を選び、あまり高温にせず“ほんのり温かい”程度の温度に設定し、就寝時は必ずタイマーを使うようにしましょう。

※実際に買って試してみました→【眼精疲労対策に】USBホットアイマスクが超快適でした!

シャワーを当てる

シャワーを目に当てる場合は42℃位のちょっと熱めのお湯が効果的です。目の周りの筋肉や神経がほぐれてくるのを感じることが出来ると思います。とても気持ちがいいですよ。あっ!もちろん目は閉じてくださいね^^;

シャワーではなく湯船に浸かる場合には、半身浴がおすすめです。38℃~40℃位の少しぬるめのお湯に、30分位かけてゆっくりと浸かることで、副交感神経の作用が高まり、副交感神経によって支配されている涙を出す機能も高まります。その際、先ほどのホットタオルを目の上に乗せていると効果倍増です!

目の疲れは「冷やすor温める」いったいどう使い分ければいい?


疲れた目は冷やした方がいい?それとも温めたほうがいい?どんな症状の時、どのように使い分けをすれば良いのでしょうか?

目を冷やしたほうがいい場合

・炎症をおこしている
・充血している
・とりあえず痛みを抑えたい
・麦粒腫

目を温めたほうがいい場合

・ドライアイ
・眼精疲労
・霰粒腫

これらの症状の時が、目を冷やすか暖めるかを決める目安になりますが、実は素人が正しい判断をするのは難しいケースもあります。それは、原因が複雑に絡み合って、その症状を引き起こしている場合があるからです。

目を「冷やす」のか、それとも「温める」のか?判断を誤ると治すどころか逆効果にもなりかねません。

炎症の場合はまず冷やすのが基本ですが、たとえば虚血性視神経症などの病気の場合は、視神経に栄養を運ぶ血管に循環不良が起きている状態なので、冷やしてしまうと更に血管を収縮させ、症状が悪化してしまうこともあるんです…

    • 自分では判断に困るような場合は、面倒でも必ず眼科を受診して、医師の判断を仰ぐようにしてくださいね。

まとめ

眼を温めるか、冷やすか、、どちらにするかを自分で判断するのは、正直なところなかなか難しいですね。

薬に頼らず自分で手軽に出来てしまう疲れ目解消法なので、ついつい軽視してしまいがちかとは思いますが、注意が必要です。

やはり、まずは眼科医の診察を受けることです。その上で、温めるか冷やすかの指示を受け、正しい処置を行って下さい。

そして、温めたり冷やしたりと、体の外側から行う対処法では、なかなか根本的な解消法にはならないのが実情です…
眼精疲労には、日頃からの生活習慣を改ためたり、不足しがちな栄養をしっかりと摂ったりして、体の内側から変えていかないと、なかなか治すのは難しいものです。

目を暖めたり、冷やしたり以外の眼精疲労やドライアイの解消法や、食生活からの改善方法は他の記事で詳しく解説していますので、是非チェックしてみてください。

また、手軽に栄養を補助できるサプリメントを利用するのが現実的です。わたしも試してみました↓

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