疲れ目お悩み研究室

眼精疲労・ドライアイ・老眼など、目に関する悩みを解決していきます

【眼精疲労の原因とは?】眼精疲労が起こる8つの原因を解説

眼精疲労の症状や、眼精疲労になるメカニズムは前回の記事で解説してきましたね。
※前回の記事はこちら↓
【眼精疲労って?】眼精疲労の症状と、起こるメカニズムを解説!

この辛い眼精疲労ですが、一体どのような原因で起こってしまうのでしょうか?
こちらでは、その様々な原因を追求していきたいと思います。

眼精疲労は様々な原因で起こる

眼精疲労の8大原因

1.パソコンやスマートフォン等の長時間にわたる操作

何と言っても、現代人にとって極めて多い原因がこれでしょう…

とは言っても、パソコンスマホのモニター自体というよりも、同じ距離にあるものを、姿勢を変えずに長時間にわたって見続ける事に一番の問題があるようです。

では、なぜ同じ姿勢を長時間続けることが良くないのでしょうか?

下の図を見てみてください。(下手くそな絵ですみません。。)

こちらは、眼球周辺の筋肉の構造を描いた図です。

眼球を動かすために、6本の外眼筋があり、眼球の後ろの総腱輪(筋紡錘)で束ねられています。

この他に、まぶたを動かすための眼瞼挙筋や、眼輪筋などがあります。

同じ姿勢を長時間続ける事で、これらの眼球の内外の筋肉が固定された状態になります。

誰かに「ずっと同じ体勢で微動だにせずキープしていろ」と言われたら辛いですよね?

それと同じく、眼球周辺の筋肉たちも、止まった状態で固定されると筋肉疲労を起こします。それが眼精疲労になるのです。

この原理は、首筋や肩にも同じことがいえます。

同じ姿勢を長時間キープすることで、同じように筋肉疲労を起こし、そして血行が悪くなることで活性酸素が溜まっていきます。それが肩こり頭痛の原因になり、目にもダメージを及ぼしていきます。

2.メガネやコンタクトの問題

■目が悪いのにメガネを使用しない

メガネを掛けると顔の印象って変わりますよね。それが嫌だったり、面倒だったり、うっとうしかったり…

理由は様々だと思いますが、眼鏡を掛けずに無理して見ようとすることで目には負担がかかります

そんな生活を日々続けていたら、目の筋肉たちは疲れが蓄積していき、眼精疲労になってしまいます。

■メガネの度が合っていない

メガネを使用していても、度が合っていないと、ピント調節の為に目は余計な負担を強いられます

これは、メガネ店にも問題があると思われます。メガネ店では、きちんとした眼科医が常駐しているケースは稀です。

ですので、きちんとした検眼ができていない為に、過矯正だったり、余計な乱視矯正が入っていたりという事もしばしばです…

過矯正のメガネでは、遠くはより良く見えるかもしれませんが、近くを見る時の負担は大きくなります

双眼鏡で近くを見ようとしても、ぼやけてしまって見えないですよね?それと同じで、遠くを見るのに適している物ほど、近くは見えにくくなります。

ですので、近くを見るために何とかピントを合わせようと目は筋肉を酷使し、それが眼精疲労に繋がるのです。

■コンタクトを使用している

先ほど、メガネの過矯正での問題をお話しましたが、コンタクトでは更に問題です。

コンタクトも、メガネと同じく遠くを見るために度を合わせていますよね。ですが、コンタクトはメガネのように手軽に外したり付けたりはできません。

そのため、近くを見るためには、ピント調節の為に毛様体筋に負担がかかることになります。できれば、少し度の低いレンズを付けるようにしたほうが、負担はより少なくて済むかと思われます。

3.老眼を認めない

歳をとるのは認めたくないものでしょう。ですが、誰にでも加齢とともに身体の衰えは出てきます。

目の加齢現象が老眼です。それを認めたくない気持ちはわかりますが、見えにくいものを無理して見ると目の筋肉に大きな負担をかけることになります。

老眼になると、水晶体が固くなり、どうしてもピント調節のために厚さを調節する機能が衰えてきます

無理をせず、度の合った老眼鏡を使うことで、目の負担を軽減させることが出来るのです。

老眼は誰にでも来ます!恥ずかしいことではありません。老眼鏡を使いましょう

4.左右の視力がかけ離れている

はたして、左右の視力が違うだけで眼精疲労になるのでしょうか?

人間の左右の視力は違うことが多いようです。しかし、それがかけ離れている場合はどうなるでしょうか?

あまりに左右の視力がかけ離れていると、網膜で結ばれる像の大きさに差が出てきます

すると、その差を何とか調整しようとして毛様体筋が酷使されます。こんな生活を続けていたら、次第に毛様体筋をはじめ眼の筋肉たちの疲労は蓄積して行き、調節機能がうまく効かなくなってしまいます

この結果、眼精疲労になるというのもうなずける話かと思います。

5.睡眠不足

寝不足は目にとって大敵です!

睡眠は目の休息のためにとても大切なものです。睡眠により、眼筋をしっかり休ませて疲れを取らないと、疲労が蓄積していって、それが眼精疲労になっていきます。

6.目に病気がある

目に何か病気を抱えていると、眼精疲労にもなりやすくなります。

例えば、レンズの役割を持っている水晶体が白濁することで起こる白内障。視神経に異常が出て視野が狭くなってしまう緑内障。眼瞼挙筋の異常で瞼が開きにくくなる眼瞼下垂などです。

やはり、目の障害で視力が低下していると、見ようとして調節機能が無理をすることになります。

この結果、眼筋に負担が蓄積し、眼精疲労になるのです。

7.身体の病気から

身体の病気から眼精疲労も併発するケースもあります。例えば、私は自律神経失調症で不眠になった事がありますが、寝不足というのも目がしっかりと休まらないため眼精疲労につながります。

他には、かぜインフルエンザでも、熱を発し、目の奥に痛みが出てきたりと、眼精疲労の症状につながったりします。

8.精神的ストレス

ストレスは様々な体調の不良を引き起こします。頭痛胃痛吐き気等は代表的ですが、その他全ての身体の機能に影響を及ぼし、果てはまでもストレスに起因したりします。

例外にもれず、眼精疲労もストレスが原因で起こることがある病気です。

☑まとめ

さて、眼精疲労になる原因を書いてきましたが、その原因には本当に様々なものがある事がわかるかと思います。

ですが、根本的にはそのどれもが、目を酷使する事で、毛様体筋や外眼筋などの目の筋肉の疲労が蓄積した事によるものです。

度の合わない眼鏡やコンタクトも、病気で見えにくい状態でも、目はピントを合わせるため、必要以上に調節機能を働かせようとしてしまいます。

これには、かなり余計な負担がかかってしまっている事が容易に想像できるかと思います。

そして、しっかりと眼筋を休ませてあげる事が何よりも大切ですね。

こまめな休憩や、時々視点を遠くに移す事で毛様体筋がリラックスしている状態を作り、疲労を溜めないようにしましょう。

そして、充実した睡眠でしっかり目の疲れを取ってあげることも大切です。

“傷ができたら絆創膏を貼る”というような対処療法だけではなく、原因を正しく分析し、根本から解決していかないと、治りも遅いし、同じ事を繰り返してしまいます。

眼精疲労になりにくい生活習慣や、身体を手に入れる事は、何よりも大切ですね!

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