10月10日は『目の愛護デー』10月第2木曜日は『世界視力デー』です
10月10日は『目の愛護デー』です。そして、10月は他にも目に関する記念日やイベントが盛りだくさんの月でもあります。
私達が普段なにげなく使っている『目』について、しっかり考えてみませんか?
目の愛護デーとは?
目の愛護デーとは、目の健康についての啓発を促すために制定された記念日です。
現在は、厚生労働省主催により、日本全国の各自治体、公益社団法人日本眼科医会、製薬会社や視力矯正器具メーカー等の関連企業(団体)が様々なイベントを行い、啓発活動をしています。
目の愛護デーの歴史
目の愛護デーの歴史は70年にもなります。
まず、目の愛護デーの前身となったのが、1931年の10月10日、中央盲人福祉協会の提唱により失明予防の運動のための記念日として制定された『視力保存デー』でした。
この視力保存デーは、当時の文部省と内務省の後援により活動がされていましたが、これは後の1938年に日本眼科医会の申し出により9月18日に『目の記念日』として改められました。
この目の記念日の活動も戦時中は中止されていましたが、終戦後の1947年、復活した中央盲人福祉協会によって再び10月10日が『目の愛護デー』と定められ、以後、毎年様々な目に関する啓発活動が行われています。
なぜ目の愛護デーは10月10日なの?
どうして、一度は9月18日に変更された記念日が再び10月10日に制定されることになったのでしょうか?
これは、『1010』という数字の形に関係しているようです。
『10』を横にして並べると、1が眉毛で、0が目に見えませんか?
そう、こんなふうに…
どうも、これが理由らしいのです。なんだか可愛らしい理由ですが、国民に幅広く認知してもらうには、たしかに、こういう理由の方が覚えてもらいやすくなりますよね。
目の愛護デーには、どんな活動が行われているの?
目の愛護デーは、厚生労働省の難病対策課が主管となり、毎年10月に様々な催し物が開かれています。
イベントの開催日は、平日にやっても参加者が少ないのだと思われ、10月10日周辺の土日祝日に行われることが多いようです。
どんなイベントが開かれてるのか、ちょっと調べてみました。
東京都福祉保健局
■目の愛護デー事業「Tokyo Eye Festival」
・視野障害体験コーナー
・目の相談コーナー
・疾患&コンタクトレンズコーナー
・その他眼科コーナー
ノバルティス ファーマ株式会社・日本アルコン株式会社(※コンタクトレンズ等のビジョンケア製品メーカー)
■ ~「見える」を知る・守る~ アイケアイベント
・アイケアランチの提供
・目の疾患ドライブ体験
・目の疾患アプリ体験
・目のエイジング セルフチェック
・SNS投稿イベント
株式会社メニコン(※コンタクトレンズメーカー)
■目の愛護デーイベント
・介助犬の役割と動物(犬)の見える世界~シンシアの丘と動物眼科先生の講演~
・食を通じて目の健康について楽しく考えよう
・目の不思議展
株式会社ニデック(※眼科医療機器、サプリメントなどのメーカー)
■目の愛護デーイベント
「蒲郡一受けたい科学授業 -あなたの知らない目の世界」
※注:目の愛護デーに関するイベントとして、過去に開催された催し物の内容の一部をピックアップして紹介しています。今年度のイベント開催の有無や内容などの詳細は、各イベント主催団体さまへお問い合わせください
10月10日のもう一つの目に関する記念日『アイメイトデー』
10月10日には、もう一つ目にちなんだ記念日があります。アイメイトに関する記念日『アイメイトデー』です。
アイメイトとは、このアイメイト協会出身の盲導犬のこと。このアイメイトデーは視覚障害者と盲導犬への理解を深めてもらうことが目的になっています。
アイメイトデーは、1972年に、現在のアイメイト協会の前身となる東京盲導犬協会によって制定された記念日で、1971年の10月10日、同協会が財団法人として認められた記念日となっています。
『世界視力デー』『眼鏡の日』など、10月は目に関する記念日が沢山
10月第二木曜日は『世界視力デー』
10月には目の愛護デーの他にも目に関する記念日があります。WHOが定める『世界視力デー(World Sight Day)』です。
この世界視力デーは毎年10月の第二木曜日に開催されており、「予防や治療が可能な視力障害を2020年までになくそう」というスローガンで、ライオンズクラブなどが中心となり、世界中で視力に関するイベントが催されています。
10月1日は『メガネの日』
10月1日は眼鏡の日です。日本眼鏡関連団体協議会によって1997年に制定された記念日で、『10月1日』を数字で並べると『1001』となり、この数字の並んだ形が、“1”がめがねのつるの部分、“0”がレンズ部分に見えることから制定されたそうです。
おわりに
10月は『目の愛護デー』のほか、『世界視力デー』『アイメイトデー』『眼鏡の日』などの目に関するイベントが目白押しの月となっています。
せっかくこれらの記念日があるにもかかわらず、制定された当時に比べると、世の中はパソコンやスマートフォンなどの普及によって、目に対する負担は大きくなってきているのが現状です。
デスクワーク中心のお仕事などが原因で眼精疲労やドライアイに悩んでいる方は、日ごろから酷使されている目を労い、しっかりとケアしてあげてはどうでしょう?
もちろん、日々の習慣の見直しと、こまめなアイケアが何よりも大切ですので、これらの記念日が、目のことを意識し、眼病や視力の低下を予防するためのきっかけになればいいですね。