疲れ目お悩み研究室

眼精疲労・ドライアイ・老眼など、目に関する悩みを解決していきます

【眼精疲労で頭痛】なぜ目の疲れで頭が痛くなる?その原因と解消法

目にジワ~っと疲れを感じだしたら、次第に目の奥にズーンとした重みが出て、やがてジンジンと痛み始める…その痛みはギューっと頭を締めつけるような痛みに変わり、なにも手につかなくなる…

パソコン等を使って仕事をしていて、頭が痛くなった経験のある方も多いのではないでしょうか?

わたくし管理人ひとみも、この頭痛には悩まされていました。あまりの痛みに救急車で病院に搬送され、MRI検査までしても原因がわからなかったという経験もあります。

それはもしかしたら、目の酷使による眼精疲労が原因の頭痛かもしれませんよ?

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頭痛にはいくつかの種類がある

頭痛には、その発生する原因からいくつかの種類に分類されます。その種類の中でも、代表的なものを紹介しますね。

緊張型頭痛

■症状の特徴
「キリキリ」「ギューッと」締め付けられるような痛みが緊張性頭痛の特徴です。まるでサイズの合わないヘルメットをしているような感じとも例えられたりします。

■原因
主に首や肩のコリなど、筋肉に緊張によって生じる脳への血流障害による酸素不足が原因。ストレスを感じている緊張状態の時に起こりやすい。

片頭痛(偏頭痛)

■症状の特徴
左右どちらか片側、または両方にズキズキとした脈打つような痛みが出る。

■原因
脳の血管の膨張により、周囲にある三叉神経を圧迫してしまうことが原因。過度のストレスなどの緊張状態から開放された時に起こることが多く、女性に多いのも特徴です。

群発頭痛

■症状の特徴
目の奥がえぐられるような激しい痛み。起こると何もできなくなるほど。周期的に毎日数回、数分~数時間にわたり痛みに襲われることが多い。
■原因
まだ原因が解明されていない部分も多いが、目の奥の血管の拡張による炎症が原因と言われており、アルコール摂取時に引き金になることが多い。

この三種類の頭痛のうち、眼精疲労で起こる頭痛は緊張型が多いようです。では、なぜ眼精疲労で緊張型の頭痛が引き起こされるのでしょうか?次の項ではそのメカニズムについて解説していきたいと思います。

目の疲れから頭痛が起こるのはなぜ?

では、どうして目の疲れから頭痛がおこるのでしょうか?

眼精疲労は、ただの目の疲れではありません!

眼精疲労とは、目のピント調節のために働く毛様体筋(もうようたいきん)や、視点を動かすのに働く外眼筋(がいがんきん)など、目の周りの筋肉の疲労が主な原因となって、ちょっとやそっとでは回復しなくなってしまう症状です。

眼精疲労になるメカニズムと、その症状としての頭痛が起こるメカニズムは、とても密接に関係しているんです。

目からくる頭痛の原因その1.外眼筋の疲労による痛み

目の疲れは、目の周りの筋肉にも疲労物質を蓄積していきます。

すると、疲労でダメージを受けた外眼筋は、目の後ろで外眼筋が束ねられている部分総腱輪(そうけんりん)に痛みが伝わり、目の奥にズーンとした重い痛みが出てきます。

目の奥のすぐ後ろは脳ですので、やがて痛みは伝わり頭痛へと発展します。

目からくる頭痛の原因その2.血流の悪化

疲労してこわばった目の筋肉は血流の流れを悪化させます。血流の流れが悪くなると、頭部への酸素供給が減少し、酸欠状態に陥るために痛みが発生します。

目からくる頭痛の原因その3.視作業時の姿勢から来る肩こりから併発

パソコンなどの作業時には、無意識のうちについつい同じ姿勢を長時間保持してしまいがちです。視点を動かさずに一点を集中して見続けると外眼筋がこわばってきますが、この状態は、同じく緊張状態にある肩や首にコリを生み出します。

この肩や首のこりは、頭部へと行く血液の流れを悪化させるので、脳が酸素不足に陥り頭痛を発生させます。

眼精疲労からくる頭痛の解消法

痛みが酷い時は薬を飲んで寝るしかない

眼精疲労からくる頭痛は、通常の頭痛と同じく痛みが出てしまったら頭痛薬を飲んで抑えるしかありません。

頭痛薬は、頭痛の種類によって適する薬が違ってきますので注意が必要です。ここに書いてあるような症状が当てはまるようでしたら、緊張性頭痛用の薬が適するかと思いますが、医薬品の購入の際には、必ず医師及び薬剤師に症状を説明して処方してもらうようにしてください。

複合的に他の原因から発生している頭痛だったりすると、偏頭痛の可能性もあるため、その場合、適応する薬が全く違ってきてしまいます。

薬に頼らない頭痛の治し方ってあるの?

痛みが酷くて何も出来ないような場合は、薬を飲んで寝るしかありませんが、あまり薬に頼っていると、だんだんとその薬も効かなくなってきてしまいます。

「薬は、できれば飲まずに過ごしたい…」そんな方に、眼精疲労で頭痛が起きた時の対処と予防を兼ねた回復方法を紹介します。

解消法その1.血流を改善する

緊張性頭痛は血流障害が大きな原因になるので、血液の流れを良くして上げることが大切です。
血液の流れを良くする方法には、次のようなものがあります。

●マッサージやストレッチを行う

血流障害の原因となっている筋肉の緊張状態(つまり、コリ)をほぐし、血液の流れを良くします。
マッサージの際に、ツボを押さえてあげることでさらに効果が高まります。

●目を温める

目を温める方法

目を温める事で血液の流れをよくします。蒸しタオルを使う方法が代表的ですが、繰り返し使えるUSB電源で発熱するアイマスクも販売されています。

※目を温めるやり方については、こちらの記事で詳しく解説しています→【目の疲れは冷やす?温める?】眼精疲労の回復にはどっちがいい?

●血流を良くする栄養素を摂取する

血流を良くする効果のある栄養素を摂って、身体の内部から改善する方法です。ビタミン類では、血液をサラサラにするビタミンCや、血行をスムーズにするビタミンEなどが代表的です。

また近年非常に強い抗酸化作用があるとして特に注目されているのがアスタキサンチンルテインです。このような抗酸化物質は、疲労の原因となる活性酸素を除去してくれますので、合わせて摂取したい成分ですね。

解消法その2.適正な度数のメガネやコンタクトレンズを使用する

メガネやコンタクトレンズを使用している方は、矯正が適していないと眼筋に余計な調節のために負担を掛けてしまう事になります。適正な度数の眼鏡やコンタクトレンズを使用しましょう。

また、シチュエーションにより適した矯正度合いは違ってきます。例えば、夜間の自動車などの運転時は強めの矯正が必要になりますし、パソコンなど近い距離を見るためには逆に度が強いメガネだと疲れてしまいます。

老眼も、恥ずかしいからという理由で軽い矯正の老眼鏡を使っていると余計な疲れで悪化させかねません。

状況に応じて、最適な矯正の眼鏡を使い分けるようにしてくださいね!

解消法その3.PCやスマホの使用環境改善

パソコンやスマートフォンなどの視作業時、ついつい猫背になって画面が近くなってしまっていませんか?作業時の姿勢により、目にかかる負担は大きく変わってきます。また、肩こりなどの原因にもなるため、肩こりに所以する頭痛の発生を防ぐことも大事です。

モニターのコントラストと部屋の明るさも適度なバランスをとって調整するようにしましょう。暗い部屋で明るすぎるモニターや、逆に明るい場所なのに暗すぎるモニターの設定では目に負担がかかってしまいます。

また、スマホやパソコンなどVDT機器の液晶画面からは、目に悪いブルーライトが大量に発生しています。ブルーライトによって、眼精疲労だけでなく、全身に及んで様々な影響があります。かと言って、スマホやパソコンを使わないわけにもいかないかと思いますので、できるだけブルーライトを取り込まないようにする工夫が必要です。

※ブルーライトについて詳しくはこちらの記事で解説しています→【ブルーライトの影響と対処法】スマホやパソコンの長時間使用に注意

解消法その4.休憩を入れる

目を酷使するようなパソコンなどのVDT作業や、夜間の車の運転などの際は、こまめに休憩をすることが何よりも大切です。

目安としては、パソコンの連続使用時間1時間に一度、自動車の運転では2時間に一度は10分以上の休憩時間を入れましょう。

ただ、これはあくまで目安なので、状況により疲れや痛みが出だしたらもっとこまめに、長い時間休むようにするか、いっそ寝てしまった方が後々の作業効率を考えたら吉です。

まとめ

  • 眼精疲労からくる頭痛は緊張性頭痛であることが多い
  • 緊張性頭痛を和らげるには、血流を改善すること
  • できれば、しっかり目を休めることが大事
  • 眼精疲労によって頭痛が起きる原因と、その解消法について解説してまいりました。

    ただし、頭痛が起こる原因には様々なケースがあります。風邪やインフルエンザ、二日酔いでも頭は痛くなりますし、中には脳梗塞やクモ膜下出血など命にかかわるものもあります。

    激しい頭痛に視覚異常を伴い、顔や手足のしびれ、意識や言語の障害などが現れたら、躊躇せずに救急車を呼ぶ必要があります。そんな時に「寝れば治る!」と思っていたら、そのまま目が覚めない…なんてことになりかねません。

    また、眼精疲労による頭痛でも、緊張性頭痛ではなく片頭痛だった場合には対処法がガラリと変わってしまいますので、できれば医師の診断を受けて指示を仰ぐ事をおすすめします。

    眼精疲労が原因である頭痛は、眼精疲労自体を解消しないことには治りません!眼精疲労を治すには、目の疲れを溜めないような生活習慣と、疲れにくい体を作るための栄養の摂取が大切になります。

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