疲れ目お悩み研究室

眼精疲労・ドライアイ・老眼など、目に関する悩みを解決していきます

【眼精疲労でなぜ肩がこる】目の疲れによるコリの原因と治し方を解説

目が疲れると、同時に首や肩にコリを感じて辛い思いをしている方も多いのではないでしょうか?

こちらの記事では、目の疲れ(眼精疲労)と肩凝りの関係性と、原因、治し方を解説していきたいと思います。

目が疲れるとなぜ肩がこる?

『目の奥が重い』『目がショボショボする』『目がかすむ』などなど…目の疲れが慢性化してなかなか回復出来ない状態に陥り、目のみにとどまらず全身に様々な症状を引き起こすようになっている状態を眼精疲労と言います。

眼精疲労になると、同時に肩こりや頭痛にも悩まされているという人は多いかと思います。

眼精疲労と肩こりを同時に患う人が多いのは何故なのでしょうか?

眼精疲労と肩こりの関係

眼精疲労と肩こりの関係は、眼精疲労が原因で起こるといるより、眼精疲労と肩こりになる原因が共通しているために、同時に症状を引き起こすと言った方がいいかもしれません。

ですが、肩や首が凝ると頭部に行く血液の流れが滞るため、目の疲れが抜けにくくなり、疲れて機能の低下した目を補うために、さらに体に負担を掛けるような姿勢をとりがちになるため、更に肩凝りが酷くなるという悪循環に陥ってしまっていることが考えられます。

眼精疲労や肩こりを引き起こす原因

眼精疲労と肩こりを同時に引き起こす原因として、特に注意したいのがコレ

パソコンやスマホを使った視作業時の姿勢です。

現代においては、仕事をする上でパソコンなどを使用したデスクワークは欠かせません。集中して仕事をしていると、気がつくと画面との距離が近くなっていることはないでしょうか?

たとえばこんな風に↓

画面との距離が近いと、目のピント調節のための筋肉(毛様体筋)は収縮して緊張した状態になるため、負担がかかります。この状態が長く繰り返されると、毛様体筋などの眼の筋肉の疲労は簡単には抜けない状態になります。これが眼精疲労です。

また、不自然な姿勢でいることで首や肩・背中にも同時に負担がかかってしまいます。

私たちの頭の重さは、平均すると約5kgあり、体重の10%程の割合が頭部の重さです。ボウリングの玉なら一個分、2Lのペットボトルなら2~3本分の重さを首や肩で支えているわけです。

通常は、無理のない姿勢でいれば負担にはならないのですが、作業に集中していると、次第に首をモニターに突き出して覗き込んでいるような状態になっているはず…こんな状態では、頭部を支えるための筋肉に大きな負荷がかかっている事になります。

こんな不自然な姿勢を長時間続けていると、首や肩、背中の筋肉に疲労が蓄積して緊張状態になっていきます。これが肩こりの正体です。

首や肩がこると、筋肉の間を流れる血液の流れが悪くなります。ここがポイントです。

血液は、身体の組織に必要な栄養と酸素を運び、老廃物や二酸化炭素を回収して全身を駆け巡っています。なので、血流が悪くなると細胞が酸素や栄養不足を起こし、老廃物を回収する力も弱くなるために、更にコリが悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

目の疲れから来る肩コリの解消法

目の疲れ、眼精疲労からくる肩コリを解消するポイントは、目や首・肩の血流を改善してあげることです。

では、そのためにはどんな方法があるのかを紹介しますね

マッサージ

肩コリや眼精疲労の解消には何と言ってもマッサージが超定番の回復方法です。目の周りや首や肩をマッサージをすることでコリを解し、血流を改善することが出来ます。

特に意識をしたいのが、頭部を主に支える僧帽筋(そうぼうきん)、肩甲挙筋(けんこうきょきん)、三角筋(さんかくきん)の3つです。

これらの筋肉は、デスクワークをする時に、不自然な姿勢でつい負担をかけてしまいがちな頭部や腕を支える筋肉たちです。

中でも僧帽筋は肩こりの原因となりやすい筋肉の代表ですので、マッサージの際に意識してみてください。

目のマッサージはツボを意識して行うようにしましょう。中でも、「太陽、攅竹、魚腰、承泣、睛明」は特に抑えておきたい眼に効くツボです。

目のマッサージを行う際の注意点ですが、直接眼球を押さえないようにして下さい。眼球を圧迫すると、円錐角膜や網膜剥離になる危険性があります。

目の周りだけでなく、眼球の筋肉を直接ほぐすのは、眼球体操遠近ウォッチングなどが効果的です。

眼球体操~眼を動かす外眼筋をほぐす運動~

1.まず、“ゆっくりと眼球を上下に動かす”を2~3分やります

2.次に、“ゆっくりと眼球を左右に動かす”を、同じく2~3分やります

3.仕上げに、“ゆっくりと円を描くように眼球を回転させる”を、右回り左回りそれぞれ数回ずつ行い完了

遠近ウォッチング~ピント調節をする毛様体筋をほぐす~

30cmの距離と3m位先の物に目標物を定め、5~10秒ごとに交互に見てピント調節筋である毛様体筋をほぐします

これらのアイストレッチをデスクワークの合間にやって、眼精疲労の元となる筋肉のコリをとることで、こまめに回復するようにしましょう。

温める

画像引用元:メーカーサイト“白元”HPより

温める事で筋肉の緊張状態を和らげ、血流を改善します。肩や背中にカイロを貼るだけでもだいぶ違いますが、使い捨てではない電子レンジでチンして繰り返し使えるタイプの物も市販されています。

ちなみに、私は白元のゆたぽんシリーズを愛用しています。

目を温めるグッズ

目を温める場合は、蒸しタオルが定番です。どこでも気軽に持ち運べる使い捨てタイプのアイマスクもお手軽で人気のある方法です。レンジで温めて繰り返し使えるタイプや、USBから電源をとって発熱するアイマスクも市販されています。

USB温熱式のアイマスクは繰り返し使えて、USB電源ならスマホの充電アダプターやモバイルバッテリーでも動作するので便利です。

実際に試してみました→【眼精疲労対策に】USBホットアイマスクが超快適でした!

シャワーを目に当てる方法もおすすめです。お湯の温度は42℃位のちょっと熱めが良いです。もちろん、目は閉じてくださいね(^_^;)

眼精疲労や肩凝りになりにくい体を作るには

眼精疲労と肩こりの解消法を紹介してきましたが、そもそも眼精疲労や肩こりにならないことが一番です。では、眼精疲労や肩こりになりにくい体作りをしていくには、どのようにしたらよいでしょうか?

パソコンやスマートフォン使用時の姿勢に気をつける

冒頭でもお話したとおり、PCやスマホを使用する際の姿勢には特に注意しましょう。

気がつけば画面が近くなっているような状態では、眼の筋肉にとっても、頭部を支える首や方の筋肉にとっても良くありません。

これは、癖になってしまっていて、かなり意識しないとなかなか治らないのですが、この『姿勢を良くする』という方法だけで、眼精疲労と肩こりはかなり解消されます。騙されたと思って意識してみて下さいね。

運動する

ウォーキングなどの軽い運動を毎日習慣づける事で、体全体の血液循環を良くすること。また、体力をつけることで、病気になりにくい体を作ることが大事です。

眼精疲労や肩こりにおいても、首や肩のコリをほぐして、頭部への血液循環を促すことは何よりも大切ですからね。

栄養


血流を良くする栄養素を積極的に摂ることで、体内環境から根本的に改善する方法がおすすめです。

血液をサラサラにする効果のあるビタミンCや、血液の流れをスムーズにするビタミンEなどが代表的です。

また、眼精疲労自体を防ぎ改善していくためには、眼のダメージの原因となる活性酸素を取り除く抗酸化作用のある成分が重要で、アスタキサンチンルテインなどのカロテノイド系の色素成分が代表的です。これらも合わせて摂取するとなお良いでしょう。

アスタキサンチンや、ルテインは必要量を毎日継続的に摂るのは難しい成分ですので、サプリメントを上手く活用して補っていきたいところ…

わたくし管理人ひとみもサプリを愛飲しています。アスタキサンチンやルテインがバランスよく配合されているサプリはこちらです→【ピント調節をサポート!話題のサプリ“えんきん”をレビュー】実際に飲んでみました♪

まとめ

●眼精疲労と肩こりは、同じ原因で発生し、どちらかが発生すると相互作用的に両方悪化していく悪循環に陥る

●眼精疲労と肩こりの共通の原因は『血流障害』である

●血流障害を起こす原因は『デスクワーク時の姿勢』であることが多い

●眼精疲労と肩こりを治すには、血流を改善すること

●そもそも血流のいい健康的な体づくりが大切

『眼精疲労と肩こりの関係』について解説してきました。

血流障害は、眼精疲労や肩こりだけでなく様々な病気の原因となります。健康的な体づくりをして回復力を高めて予防していくことが、何よりも大切ですね。

眼精疲労の解消法については、他の記事でもっと詳しく解説していますので、そちらも是非合わせて読んでみてくださいね。

あなたの目の悩みに、わたしの記事が少しでもお役に立てましたら嬉しいです♪